黄砂の仕業？ 炎症悪化１００倍以上..

４月も今日で終わり明日からいよいよ風薫る５月になるけど、今年は中々鼻炎が治まらないと思ったら「黄砂」の仕業かな？ 今年は例年に比べて特にひどく、回数も多いから..

黄砂が肺に入ると花粉症や気管支喘息などのアレルギー症状が悪化すると言うマウス実験結果を、市瀬孝道・大分県立看護科学大教授(環境毒性学)と国立環境研究所などのグループがまとめたそうです。
画像はフリー百科辞典「ウィキペディア(Wikipedia)」から。

黄砂が呼吸器に影響を及ぼすことは指摘されていたが、黄砂とアレルギーの関連を実験で確かめたのは初めてと言う。
市瀬教授らはマウスの肺にアレルギー症状を起こす卵白アルブミン(卵の白身の成分)と中国・ゴビ砂漠南部で採取した黄砂をカテーテルで注入し実験、卵白アルブミンだけを入れたマウスと比較した。黄砂は環境基準の２〜４倍の量とした。
卵白アルブミンだけでも気管支などに炎症が起きたが、黄砂を入れた場合は炎症はより強かった。肺を洗浄した液体を調べると、アレルギー疾患で増える白血球の１つの好酸球は十数倍、好酸球を増加させる生理活性物質「インターロイキン５」は百倍以上だった。
韓国の黄砂は日本の５〜１０倍とされる。海外環境強力センターによると、黄砂があった数日間は呼吸器や循環器の病気で入院した人がそれぞれ８％、４％増えたと言う韓国の大学の調査結果がある。
市瀬教授は「日本の黄砂は韓国と比べ細かく肺に入り易い、微量でも花粉症や喘息などが悪化する可能性がある。と指摘しています。(ローカル新聞から)

黄砂

中国のタクマラカン砂漠や黄土地帯、ゴビ砂漠の砂が低気圧などによって巻き上げられ、風で日本や韓国などの東アジアに運ばれる現象。多いのは３〜５月で空が黄色に見える。
黄砂にはケイ素やカルシウム、アルミニウムなどが含まれる。
黄砂が多いとう浮遊粒子状物質(SPM)の濃度が上がり、環境基準値を超える原因になる。
韓国では黄砂の年間被害額が３６４億円に上がるとの試算結果がある。(ローカル新聞から)

黄砂が降りかかった乗用車(フリー百科辞典：ウィキペディア(Wikipedia)提供）

黄砂―その謎を追う