国内最強クラスの風速

rirityan2006-11-08

北海道佐呂間町を襲った竜巻で、犠牲になったトンネル工事の関係者ら9人のうち8人の遺体は、約60メートル飛ばされたプレハブのがれきの下から発見されていたことがわかった。8人は当時この事務所2階で打ち合わせをしており、事務所ごと吹き飛ばされたとみられる。気象庁は、被害状況などから竜巻と断定し、愛知県と千葉県で確認された過去2件の竜巻と並んで国内では最強クラスだったとみている。


 工事関係者が犠牲になった「鹿島」によると、当時プレハブの2階には8人、1階にも8人がいた。このうち2階の8人と1階の1人が死亡した。


 遠軽(えんがる)地区広域組合消防本部によると、1人の遺体は、もともと事務所があった場所の近くに、8人は北に約60メートル離れた隣の敷地の木材加工場付近で見つかった。プレハブのがれきの下になっていたという。


 9人の死因はいずれも脳挫傷。消防本部は、竜巻でプレハブが壊れ、犠牲者らはがれきと一緒に飛ばされて木材加工場の壁にたたきつけられたとみている。


 がれきの周辺にはプレハブの近くにあったとみられる大型トラック1台も横倒しになっていた。


 竜巻の被害範囲は幅数百メートル、長さ約1キロに限られていた。アメダス(地域気象観測網)は約17キロ間隔のため、観測網でとらえられない突風が吹いたとみられる。


 竜巻の強さは、藤田スケールのF0〜F5で表す。


 同庁は1961年以降、約500の竜巻被害をまとめている。このうち、最も強かったのは90年の千葉県茂原市と99年の愛知県豊橋市で起きた竜巻がF3で最高となっている。


 F3は、風速70〜92メートルとされ、被害状況は「住家が倒壊、自動車が持ち上げられて飛ばされる」とされる。佐呂間町の被害現場では、これらの被害が出ている。気象庁は8日午前、「F2以上」との見方を示した。


 北海道警の8日午前8時半現在のまとめによると、負傷者は計26人となった。内訳は重傷が7人、軽傷が19人。被害に遭った建物は計55棟。住宅は全壊15棟、半壊8棟、一部破損14棟。倉庫なども18棟が全壊した。


 〈藤田スケール〉 ミスター・トルネード(竜巻)と呼ばれたシカゴ大学教授だった故藤田哲也博士がつくった、竜巻の国際的な基準。F0〜F5の6段階で、国内ではF4以上は出ていない。(朝日新聞)

竜巻も国際並みになった?これも温暖化のせい?過去に日本の竜巻でこんなに被害や犠牲者が出たのは聞いたことがない。乱開発で地球が怒ってるのかな? 地震と竜巻は突発的なもので防ぎようがないから怖いね。
これからは「地震・雷・火事・竜巻」だね。竜巻による犠牲者のお悔やみと被害に遭われた方へのお見舞いを申し上げます。

台風と竜巻―なだれからエルニーニョ現象まで異常気象を一望する (ビジュアル博物館)

台風と竜巻―なだれからエルニーニョ現象まで異常気象を一望する (ビジュアル博物館)