21台事故 4人死亡 1人重体

rirityan2006-09-14

21台が絡む多重衝突事故の現場では、大型トラックが様々な方向を向いて車線を埋め尽くしていた。先頭付近の車両は、ぐしゃぐしゃに大破した状態だ。


 羽田空港から愛知県に向かっていた大型トラックの男性運転手(52)は「急ブレーキをかけたが間に合わず、前方の車両にぶつかって止まった。雨が降っていて、道路はつるつるの状態。氷の上みたいだった」。


 群馬県から滋賀県まで住宅資材を運ぶ途中だった男性運転手(53)は、最後方付近で巻き込まれた。前のトラックがハザードランプをつけたので、スピードを落として止まったが、数秒後に後続の大型トラックに追突されたという。


 東京から神戸に向かっていた黒石和良さん(30)は、あやうく事故に巻きこまれるところだった。前方で数台の車両がガードレールにぶつかったり、半回転して道路をふさいだりしていた。「急ブレーキをかけてとっさにハンドルを左に切り、前の車との衝突を免れた。ほんの数メートル手前で止まり、間一髪で助かった」と振り返った。


 多数の事故車両が、下り線を完全にふさぐような形で止まったため、阿智パーキングエリアには行き場を失った後続の100台近い大型トラックが停車している。


 一方、現場近くに住む井口寿子さん(83)は「ドーン、ドーンという大きな音が続き、目を覚ました。ミサイルでも落ちたんじゃないかと思った」と話した。


 事故現場は、下り坂で自然とスピードが出やすくなり、トラック運転手の間で「難所」として知られているという。


 中央自動車道を運営する中日本高速道路名古屋市)によると、事故現場付近での事故件数は05年度6件、04年度7件、03年度6件で、中央道では、事故が多い場所という。死亡事故は過去5年で1件(死亡1人)あるが、今回のような多重衝突事故はなかったという。


 半径300メートルのカーブは、高速道路上では「かなりの急カーブ」(中日本高速道路)。この区間の制限速度を70キロと通常より10キロ低く設定し、標識板にも急カーブを示す「R300」を書き込むなどして、注意を呼びかけていた。(朝日新聞)

またもや大きな事故が発生したね!私も現役時代は東京・千葉・埼玉・日立などへ良く行ったけど、渋滞の東名高速を避けて、小牧から中央道経由で行ったり、また帰りも首都高速から中央道経由で帰ったけど、東名高速に比べて比較的空いてるので、ついスピードを出しがちになりますね。
ましてや大型トラックなどは積荷をかなりの積載オーバーで積んでるので、前で何かあると急には止まれず、今回のような事故に繋がります。


しかも制限速度を守っていればある程度の事故は防げるけど、今の大型車は性能が良くて140km/h位で走ってるよ。スピードが出せないような装置はあるけど、そんなものは簡単に解除出来るからね。
運転手もそんな危険を犯してまで走りたくない人の方が多いけど、荷主から運賃を叩かれて、その上目的地へは時間通りになんて、余裕のない運転をさせられている以上、この類の事故はなくならないと思うね。


今問題になってる飲酒運転もしかり、運転手は過重労働と寝不足で、かなりの疲労が蓄積しているのでどうしても酒の力を借りようとするね。
酒や極端の疲労で運転してはいけないことは理屈ではしっかり解ってる人たちばかりだと思うけど、生活がかかってる上に荷主や雇い主の無理な注文に逆らうことは出来ないだろ。
ましてや運送業は中小企業が多くて競争が激しいし、大手運送会社の下請け孫受け企業が多いから。だからと言って重大事故を起こせば我が身だけに収まらず、被害者や被害者の家族は勿論、加害者の家族なども悲惨で不幸な目に遭うことになるね。
分かっちゃいるけど荷主や雇い主の改革が進まない限り、現状は何処までも続くでしょう。

交通事故、起こしたとき、遭ったときの対策マニュアル (ホームロイヤーシリーズ)

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